2020/01/01 00:28
あけましておめでとうございます。
お正月なので、おめでたい器を。
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光沢を抑えた風雅なたたずまい。柔らかなグラデーションに白い菱形模様が浮かび上がります。
この菱形、北欧神話の神さまのしるしなんです。
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豊饒の神
平和の王
クィストゴーの祖国デンマークには、豊饒の神が人間の王に姿を変え、平和で豊かな世を治めたという伝説が残っています。ルーン占いでは「過去の悩みから解き放たれ、新しい人生をはじめる」という意味もあるそうです。
北欧で「豊饒」を表す菱形は、日本でも五穀豊穣を表す縁起の良いかたちなんですよ。菱形の語源をご存じですか。この水草です。
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水辺で生まれた
繁栄のシンボル
万葉集の時代から食用として親しまれていた菱は、栗のような味がするため英語圏でも water chestnut と呼ばれています。驚くのはその繁殖力で、かつては日本全国の水辺に群生していました。公家装束や家紋に好まれた菱形文様には子孫繁栄の願いが込められていたのかもしれません。
そして何と。古代北欧の水辺にも菱が繁茂していたそうです。ルーン文字のかたちが菱の実から来たものかどうかはわかりませんが、ちょっとロマンですね。