2021/04/26 20:49
紺地にくっきりと浮かび上がる白い実と青い葉。
幻想的な絵柄が美しいタイカ(taika)のカップ&ソーサーです。
Taikaはフィンランド語で「魔法」。
描かれている白い実は空想の産物?
いいえ、ヨーロッパの森にふつうに自生する植物です。
実がなっているところをじっさいに見た人はあまりいないかもしれません。
なぜならこの植物は……
はるか頭上、木の高枝に緑の玉のように生えているから。
フィンランド語で misteli。
英語は mistletoe(ミスルトー)。
日本語はセイヨウヤドリギ。
クリスマス飾りで有名なあの宿り木です。
空中で育つ白いベリー
ヤドリギの種は鳥たちに運ばれ、日当たりの良い高枝に根をおろして発芽します。枯れ木のてっぺんで緑に茂る草の玉はとても神秘的。強風で地面に落ちてきた日には人々をさらに驚かせたでしょう。草の玉には真珠のような、日にかざすと透けそうな白い実がたわわになっていたからです。その美しさから北欧神話の光の神バルドルの命にもたとえられました。すごいイケメンで睫毛が白い神さま。
森の不思議な白い実をモチーフに『タイカ』シリーズを作ったのは、フィンランドArabia(アラビア)社の2人の女性デザイナーです。フォルムデザインをAnja Jaatinen-Winqvist(アンヤ・ヤーティネン・ウィンクヴィスト)、デコレーション(作画)をInkeri Leivo(インケリ・レイヴォ)が担当しました。
こちらはかわいいクリーマー。うすいグレーの地に紺と青と茶色で描かれた絵柄はどこか日本の伝統色も思わせます。
なぜシリーズ名が「魔法」?
ヤドリギは古来より薬草として珍重されてきました。
その薬効は科学的にも実証されています。免疫系を刺激して抵抗力を高めることから癌治療にも使われるそうです。
タイカ(魔法)というネーミングには、ヤドリギの不思議な力への畏敬と感謝の思いがこめられているのかもしれません。その木の下でキスをした恋人は永遠に結ばれるそうですよ。ヨーロッパでは魔除けとして玄関に飾る習慣もあります。
ヤドリギの花言葉は「困難に打ち克つ」。
今の時代にぴったりのメッセージでしょう?
花言葉を添えれば素敵なプレゼントになりそうです。
今回カップ&ソーサーとクリーマーが入荷しました。
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